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一般社団法人 新規事業・新規市場創出研究会

新規市場研究会

京都府舞鶴市

舞鶴市の共生型MaaSへの取り組み

ありたい姿に向けて

2030年のありたい姿「心が通う便利な田舎暮らし」を実現するため、2019年4月に庁内横断組織(舞鶴版 Society 5.0 推進本部)を設置。舞鶴市が目指す “まちの将来像”「心が通う 便利で 豊かな 田舎暮らし」として公共交通と「住民同士の送迎」を組み合わせた「共生型MaaS『meemo』」の実証実験を行なってきた。実験にあたっては、地域交通の目指す姿として、中心部(市街地)は公共交通、周辺部は公共交通と住民同士の送迎で実現することとして開始した。

お互いさまの精神

実証実験では、日本交通の協力を得て、オムロンが開発する移動マッチングアプリ「meemo(ミーモ)」を活用し、住民同士の送迎(共生)を行うことで、過疎地・不便地から目的地までの移動手段を確保した。しかし、住民同士の送迎は、そう簡単なことでは実現できない。実は、これを支えているのは、単に技術や開発したアプリだけではなく、お互いさまや助け合いの精神である。『誰もが気軽に外出できる、そんな舞鶴市を創りたいという舞鶴市の住民みんなの思いがつながってできたもの』と森氏は言う。共生型のMaaSでは、地域のコミュニティ作りや教育、行政機関、民間企業等地域の多様な連携が欠かせない。舞鶴市は、長い歴史の中で築いてきたおもてなしの文化と双方連携可能な「お互いさま」「助け合い」という重要な要素が備わっているのである。

徹底した現地・現場主義

こうした助け合いの土壌を武器に、舞鶴市では、前述の協力事業者との連携の上、徹底した現地・現場主義を貫いている。地元・住民説明会、スマホ教室・アプリ体験会や実証実験開始後のスマホ操作方法のフォロー等実施など住民に向けたものから、住民同士の送迎を行うドライバーへの運転講習会を開催するなど、地域課題の解決に向けて住民と行政がお互いに考えながら取り組みを行なっている。

交通事業者との相互補完

人口減少、高齢化による自家用車運転への不安、交通事業を支えるドライバーや運行事業者の人材確保、舞鶴市では、地域の様々な交通課題の解決に向け、行政側と住民同士が手をとり合い、地域コミュニティで共生する地域を創っていくことを目指している。「利用者視点だけだと住民送迎だけで良いということにもなりかねない。どちらかに偏ることなく、交通事業者としっかり相互補完し、住民送迎のしくみが、産業として交通事業もしっかり成り立つようにwin-winの関係を築き、支えていくことが大切である」とした。
名称
京都府舞鶴市
所在地
〒625-8255 京都府舞鶴市字北吸1044番地
インタビュー
京都府舞鶴市企画政策課交通政策担当課長 森 輝明 様
※インタビュー内容は2020年10月当時のものになります