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一般社団法人 新規事業・新規市場創出研究会

新規市場研究会

北海道岩見沢市

岩見沢市の5G/スマート農業への取り組み

自動走行トラクターの遠隔監視(実証実験)

岩見沢市では「スマート農業」の社会実装を加速させるための環境形成を進めており、注目は、北海道大学の野口先生と一緒に取り組んでいる「自動走行トラクターの遠隔監視(レベル3)」の実証実験だ。黄瀬氏は、「これが実現できれば、複数の圃場を一人のオペレータで監視することができ、農作業スケジュールが最適化されるなど飛躍的に生産性も向上する。生産者に対し、導入による収益の向上などを可視化し、生産者に利用を促す新しいビジネスモデルを創出していく」と狙いを定めている。岩見沢市では、この「スマート農業」の実証実験を通じて、目指すべき将来像への光がすでに見え始めている。

ローカル5Gの課題(キャリア5Gとのシームレスな連携)

実験では、NTTドコモの5G基地局をすでに4局建てているが、年内にローカル5Gの基地局も2局立て、ロボットトラクターが高精度の位置情報を基に、作物の生育情報に基づいた状態で管理作業が行える環境を整備する予定。「ただし、簡単ではないのが、農家が持っている土地は、近年ますます飛び地になっており、一つの作業を終え、次の作業に向かう圃場間移動において、公道を走らなければならない。今のローカル5Gの制度では、走行エリアをカバーできないため、キャリアの5Gとのシームレスに繋がる仕組みが必要と考えている。」と黄瀬氏は話してくれた。

農家の安全管理と持続可能な社会の実現

農業生産のスマート化に加え、岩見沢市では、エリアに住んでいる農家・地域の方が安全かつ快適に生活できる環境をこのネットワークで検証していく。例えば、災害対応は重要なキーワード。雪に隠れてしまった用水路・排水路の逸水監視(水位、水流、映像)にもこのネットーワークが活用できるよう、管理する複数事業者間で情報を共有しながら進める考えだ。また、「農作業の人数も減っていまい、圃場で体調が悪くなった時に周りの人が気づいてあげられない。このため、体の状態(心拍数、体温等)もセンシングし、異常があれば家族に伝えてあげるなど、一つのネットワークでいろいろなことを試してやっていくことも大切な取り組みである」と話す。これら課題へ一つ一つ対応していくことが、人口減少に悩む地域の持続化可能な社会実現へとつながっていくのである。
名称
北海道岩見沢市
所在地
〒068-8686 北海道岩見沢市鳩ケ丘1丁目1番1号
インタビュー
北海道岩見沢市企画財政部 情報政策推進担当次長 黄瀬 信之 様
※インタビュー内容は2020年9月当時のものになります