メニュー
一覧

一般社団法人 新規事業・新規市場創出研究会

新規市場研究会

株式会社エンプラス

エンプラスの5G/スマートXへの取り組み

海外売上比率80%のグルーバル企業

エンプラスの事業領域は、「エンプラ事業」「半導体機器事業」「オプト事業」の大きく3つに分けられるが、創業以来、エンジニアリングプラスチックによる超精密加工に特化し、創造的価値を世界市場に提供することで社会に貢献してきた。特に世界市場でニーズに応える高付加価値製品とサービスを提供することで、現在では海外売上高比率が約80%を占め、世界14の国と地域26社(2020年3月末時点)のグループによるネットワークを活かしたグローバル企業へと発展している。

豊富で幅広い製品ラインナップ

こうした世界各地に常駐する開発チームが半導体の動向に目を光らせ、一歩先を見据えた技術開発が同社の最大の武器だ。例えば、5Gの自動運転では、画像を取得してAI分析するため、GPU(Graphics Processing Unit)が使われるが、このGPUにも使用される半導体の検査用ICソケットの開発・供給を行なっている。また、データセンター内でのサーバー類には半導体は大量に使われているため、「5GやIoTの伸びにより、半導体の出荷数に比例した需要が更に見込める。」と森岡氏。また、低コストかつ小型で小流量に特化した工場向けに開発したスマートメーター(流量計)や深紫外線(UVC)殺菌および新型コロナウィルスの不活化にも有効なLEDを使用したアプリケーションは、展示会への出展等を通じ農業や不動産業からも注目を集めており、同社の開発・製品ラインナップはとても幅広い。

5G市場への技術の応用

その中でも期待は、5Gや今後の6Gを見据えたミリ波~テラヘルツ波(>20GHz)の小型・軽量の樹脂アンテナである。スロットアンテナは、従来の金属で作られていたが、手のひらサイズにしても重い。また、「金属は、後で削ったり磨いたりと時間とコストがかかるし、樹脂の成形品は、同じ寸法で精度の良いものをたくさん作れるメリットがある。レンズアンテナにも応用でき5Gや6Gの普及には不可欠な技術」とのこと。またデータセンターの光ケーブルに使われている同社の樹脂レンズは世界トップシェアを誇るが、この技術を活かし、試作開発したのがSub-5G(6GHz)までの周波数に対応した光コンバーターだ。光ケーブルに電波の信号をアナログ信号のまま乗せ、室内に取り込んだ後に再度電波で飛ばす。いわゆるRoF(Radio Over Fiber)と呼ばれる技術である。通常、ビル屋内や地下などには電波が届きにくいが、このような光コンバーターを活用すれば、電波が届きにくい場所への通信問題を解決してくれる。

豊かな社会の発展に貢献すること

創業60周年の2022年を目標年とする事業、部門横断プロジェクトでは、人財の育成やSDGs、次世代工場など幅広い領域において、同グループの総合力の向上につなげる取り組みを進めている。創業以来培ってきたエンジニアリングプラスチック総合技術のさらなる先進化と活用により、常に高精度、高機能、高品質を追求し、お客様に感謝されるより良い製品とサービスの提供を通して社会の発展を目指している。
名称
株式会社エンプラス
所在地
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-2  新丸の内センタービルディング9階
インタビュー
株式会社エンプラス 事業企画室  森岡 心平 様
※インタビュー内容は2020年9月当時のものになります